墓地・霊園の経営母体についてAbout the management organization

墓地を経営するためには、行政の許可が必要であり、住民サービスとしてその公共性・公益性、また将来にわたって持続的・恒久的に運営することが必須であることから経営母体として、「地方公共団体もしくは宗教法人、公益法人等に限る」としています（S43.4.5環衛第8058号）。

しかし、実際には営利企業が寺院の名義を借りて実質的に墓地経営をしようとする事例が見られます。 これを墓地の名義貸しといい、周南・防府地域の新しい霊園はほぼ名義貸しによる民間霊園と思われます。名義貸しは違法であり、令和4年末に札幌の納骨堂が経営破綻し大きく報道されたことにより問題点が顕在化してきました。

墓地の名義貸しは多様な形態がありますが、概ね、宗教法人の名前や土地を借りて石材店や建設業者などの営利企業が墓地の販売収益の獲得を目的として、宗教法人に経済的便益を与え、代わりに墓地経営の実権を握ることをいいます。

経営母体が営利企業であれば、経営が破綻すれば墓地も閉鎖されてしまいます。墓地が元々お寺の境内地なのか、お寺が近くに存在しているのか、兼務寺ではなく僧侶がそこに居住しているのか、またお寺があってもそのお寺に檀家さんが相当数いるか、墓地・霊園を経営していなくても健全な経営状態であるか、永続性が見込めるか等をよく確認されて下さい。

埋葬方法についてAbout burial method

従来の樹木葬墓地は費用をかけず造成されている事が多く、また小さいスペースに埋葬する為にお骨壺から取り出したお骨を粉砕したり、また火葬場で大部分のお骨は処分してしまい、一部だけ納骨袋に入れて埋葬することがほとんどです。
周南樹木葬では樹木の下への散骨ではなく、お申し込みされた個別の石室区画に、収骨されたご遺骨を骨壺のまま全て埋葬いたします。故人の戒名や氏名、好きな言葉などを彫刻したお墓に手を合わせてお参りすることができます。
一般的なお墓同様に承継いただけますが、もしやむ得ない事情で、継承者がいなくなった場合などは、ご納骨を全て永代供養墓へ改葬し、永代にわたりご供養いたします。

霊園の施工についてConstruction of a cemetery

ご依頼をいただいた福田寺様のこの墓苑エリアは、なだらかな丘陵地で、一番上迄行くと、お寺の敷地全体が見渡せます。瀬戸内海も眺めれる緑豊かな敷地でしたので、桜エリアには高見台にもなるようデッキスペースがあります。 この墓苑のテーマは、全体を樹木と見立て、中心の園路が地面から伸びていく幹として、両サイドに枝分かれしている部分が、樹木の枝として、全体で大きな樹木を表現させていただいております。ご住職のお墓のイメージを変えたいとの想いから休憩所と水汲み場エリアはモダンなデザインにさせていただき、樹木や草花は季節を通じて花や紅葉、新緑が楽しめるよう、いろんな魅力のある樹種を選定しています。